仕上がり
マット、グロス、半透明、金属感など、求める質感から加工方法を選びます。


表現を広げる加工技術
印刷、塗装、フロスト、ホットスタンプなど、ガラス容器にはさまざまな加飾方法があります。用途、予定数量、費用、使用環境を伺い、加工方法を検討します。
加工によって色や質感、表示できる範囲が変わります。主な工法の特徴と、選ぶ際の確認事項をご紹介します。
加工方法の選び方
マット、グロス、半透明、金属感など、求める質感から加工方法を選びます。
工程数、色数、版数、加工範囲によって初期費用と量産コストが変わります。
摩擦、水分、アルコール、輸送時の接触など、使用環境に応じて確認します。
加工方法ごとに最小注文数量や量産効率が異なります。ご希望の数量をもとに、対応条件を確認します。
工法一覧
塗装加工
ガラス表面に塗料を塗布し、色や質感を表現する加工です。ブランドカラーの再現や、マット・グロス・半透明・グラデーションなど幅広い表現に対応できます。

フロスト加工
ガラス表面を曇りガラス状に加工し、やわらかな半透明感をつくる方法です。光沢を抑え、内容物の見え方をやわらげながら、落ち着いた表面に仕上げます。

シルク印刷
ガラス面にインクを刷り、ロゴ、文字、図案を直接表現する加工です。1色・2色・多色に対応でき、印刷面積と曲面形状に合わせて版を設計し、印刷位置と必要な精度を定めます。色数が増えるほど工程や版数が増え、コストと量産条件に影響します。

箔押し
熱と圧力で箔を転写し、金・銀・カラー箔の光沢を加える加工です。ロゴや細いラインに用いると、金属調の光沢で表示を際立たせられます。

その他の加工
ガラス面に凸状のロゴや模様を成形します。

ガラス面を凹状に成形し、ロゴや模様を立体的に表現します。

多くの情報を表示でき、デザインや表示内容も変更しやすい方法です。

金属のような質感と光沢を塗装で表現します。

ガラス表面に着色コーティングを施し、透明感を残した外観に仕上げます。

工法の比較
| 加工方法 | 仕上がり | 対応カラー | 小ロット | 耐摩擦性 | コスト傾向 | 適した用途 | 他工法との併用 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 塗装 | 色・質感の自由度が高い | 幅広い | △~○ | ○ | 中~高 | 化粧品・香水 | 印刷・箔・ラベル |
| フロスト | マット・半透明 | ガラス色を活用 | △~○ | ○ | 中 | 香水・化粧品 | 印刷・ラベル |
| シルク印刷 | ロゴ・文字・図案 | 単色~多色 | ○ | ○ | 中 | 化粧品・食品 | 塗装・フロスト |
| ホットスタンプ | 金属箔の光沢 | 金・銀・カラー箔 | △ | △~○ | 中~高 | 香水・ギフト | 塗装・印刷 |
| エンボス | 凸状の立体表現 | ガラス色 | △ | ◎ | 高 | プレミアム容器 | 印刷・ラベル |
| デボス | 凹状の陰影表現 | ガラス色 | △ | ◎ | 高 | 化粧品・酒類 | 塗装・印刷 |
| ラベル | 情報・図案の自由度 | 幅広い | ◎ | ○ | 低~中 | 食品・飲料 | 多くの工法 |
| メタリック | 金属感・高反射 | 金属調カラー | △ | ○ | 中~高 | 化粧品・ギフト | 印刷・部分塗装 |
| カラーコーティング | 透明感のある着色 | 幅広い | ○ | ○ | 中 | アロマ・化粧品 | 印刷・箔 |
※ 記号は、小ロット対応のしやすさと耐摩擦性の比較目安です。対応可否は瓶型や加工条件によって異なり、性能は量産前に実物で確認します。
仕上がり別
マット

グロス

半透明

金属調

箔・立体感

素材感

用途別の選定
| 加工方法 | 香水用ガラス瓶 | 化粧品用ガラス容器 | 食品用ガラス瓶 | アロマ用ガラス瓶 |
|---|---|---|---|---|
| 塗装 | アルコール接触時の塗膜耐性 | 内容物付着時の塗膜耐性 | 洗瓶・充填・殺菌条件 | 精油付着時の塗膜耐性 |
| フロスト | 指跡・擦れ跡の見え方 | 表面状態と印刷の密着性 | 洗瓶条件・口部の処理範囲 | 油分付着時の見え方 |
| シルク印刷 | アルコール耐性・印刷位置 | 内容物付着時の印刷耐性・表示の視認性 | 表示面積・洗瓶や殺菌への耐性 | 精油付着時の印刷耐性・表示の視認性 |
| ホットスタンプ | 箔の密着性・アルコール耐性 | 曲面での転写・耐摩擦性 | 加工部位・洗瓶や殺菌への耐性 | 精油付着時の箔の密着性 |
| ラベル | アルコールへの耐性・粘着性 | 水分・油分への耐性 | 表示内容・結露時の粘着性 | 精油付着時のラベル耐性・粘着性 |
| エンボス | ロゴの再現性・持ちやすさ | パーツとの干渉・持ちやすさ | ラベル面・搬送時の接触 | 小さな容器での意匠の再現性 |
食品用容器は外表面と内容物に接触する部分を区別し、口部の加工範囲、洗瓶・充填・殺菌条件に応じて仕様を決めます。
加工の組み合わせ

やわらかなマット面にロゴを明確に見せる、香水・化粧品向けの組み合わせ。

ブランドカラーの塗装に、金属箔のロゴや装飾を組み合わせます。

透明なガラスに凹凸の意匠を加え、商品情報はラベルで表示する食品・雑貨向けの仕様。
品質確認

承認色見本との見え方を比べ、必要に応じて測定方法と許容範囲を定めます。

テープ試験などで塗膜や印刷の剥離がないか確認します。

ロゴや文字の位置、向き、基準面からのずれを確認します。

ムラ、キズ、異物、ピンホールなどを検査基準と照合します。

塗膜やフロストの濃淡、光沢、表面状態の均一性を確認します。
サンプル確認
指定色、濃淡、透明感を確認。
加工方法・密着性・意匠の再現性を確認。
容器・加飾・付属部品を組み合わせた状態を確認。
ご相談の前に
工法、瓶の形状、印刷面積、色の重なり方によって異なります。多色印刷も検討できますが、色数が増えるほど版数と工程が増えるため、デザインデータを確認してご案内します。
瓶型や加工条件によって対応可否が変わります。色の切り替わり方、濃淡、透明感は、量産前に色見本や試作サンプルで確認します。
最小注文数量は、容器、加工方法、色数、検査条件によって異なります。ご希望の数量と加工内容をお知らせください。対応可能な条件をご案内します。
ご希望の色や仕上がり、数量を伺い、色見本の用意が可能か確認します。量産する場合は、承認した見本を照合基準にします。
瓶型と加工面積に応じて対応可否を確認します。箔の種類で光沢や色味が変わり、曲面や箔押し位置は密着性に影響するため、事前に加工見本をご確認ください。
併用する場合は、未加工のガラス面との違いを踏まえ、色の見え方やインクの密着性、印刷範囲、視認性、耐摩擦性を実物で確認します。
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