アンバー、セージグリーン、クリア、ローズ、ティールの加飾を施した5本のガラスボトル

表現を広げる加工技術

加工・加飾

ガラス容器の印刷・塗装・表面加工。

印刷、塗装、フロスト、ホットスタンプなど、ガラス容器にはさまざまな加飾方法があります。用途、予定数量、費用、使用環境を伺い、加工方法を検討します。

加工によって色や質感、表示できる範囲が変わります。主な工法の特徴と、選ぶ際の確認事項をご紹介します。

加工方法の選び方

加工方法を選ぶときのポイント

加工方法は、見た目だけでなく、ロット、コスト、耐久性、内容物、使用環境まで含めて検討する必要があります。
01

仕上がり

マット、グロス、半透明、金属感など、求める質感から加工方法を選びます。

02

コスト傾向

工程数、色数、版数、加工範囲によって初期費用と量産コストが変わります。

03

耐久性

摩擦、水分、アルコール、輸送時の接触など、使用環境に応じて確認します。

04

ロット

加工方法ごとに最小注文数量や量産効率が異なります。ご希望の数量をもとに、対応条件を確認します。

工法一覧

主な加工方法

主な4つの工法を、仕上がり・用途・量産条件の観点からご紹介します。

塗装加工

01塗装

ガラス表面に塗料を塗布し、色や質感を表現する加工です。ブランドカラーの再現や、マット・グロス・半透明・グラデーションなど幅広い表現に対応できます。

黒色のマット塗装を施したガラスボトル
仕上がり
マット / グロス / 半透明 / パール / グラデーション
適した用途
化粧品 / 香水 / アロマ / 雑貨
メリット
色表現の自由度が高く、ブランドイメージを反映しやすい。
注意点
塗料の種類や塗膜厚、瓶形状により色差や耐摩擦性が変わります。
コスト傾向
中~高
小ロット対応
△~○
組み合わせ
印刷 / ホットスタンプ / ラベルとの併用可能

フロスト加工

02フロスト加工

ガラス表面を曇りガラス状に加工し、やわらかな半透明感をつくる方法です。光沢を抑え、内容物の見え方をやわらげながら、落ち着いた表面に仕上げます。

フロスト加工を施した半透明ガラスボトル
仕上がり
マット / 半透明
適した用途
香水 / 化粧品 / アロマ / プレミアム食品
メリット
光をやわらかく拡散し、透明感を残しながら落ち着いた印象に。
注意点
表面摩擦、印刷の密着性、ガラス色による見え方を確認します。
コスト傾向
中
小ロット対応
△~○
組み合わせ
シルク印刷 / ラベル / 部分塗装との併用可能

シルク印刷

03シルク印刷

ガラス面にインクを刷り、ロゴ、文字、図案を直接表現する加工です。1色・2色・多色に対応でき、印刷面積と曲面形状に合わせて版を設計し、印刷位置と必要な精度を定めます。色数が増えるほど工程や版数が増え、コストと量産条件に影響します。

単色シルク印刷を施した透明ガラスボトル
仕上がり
単色 / 多色 / ロゴ / 文字 / 線画
適した用途
化粧品 / 食品 / 飲料 / アロマ
メリット
ラベルを使わず、容器と一体感のある表示ができます。
注意点
細線、色の重なり、曲面での印刷位置のずれ、印刷可能範囲を確認します。
コスト傾向
中(色数・版数で変動)
小ロット対応
○
組み合わせ
塗装 / フロスト / ホットスタンプとの併用可能

箔押し

04ホットスタンプ

熱と圧力で箔を転写し、金・銀・カラー箔の光沢を加える加工です。ロゴや細いラインに用いると、金属調の光沢で表示を際立たせられます。

黒いガラスボトルに施した金色のホットスタンプ
仕上がり
金 / 銀 / カラー箔 / 光沢
適した用途
香水 / 化粧品 / ギフト / プレミアム食品
メリット
ロゴや文字に金属調の光沢を加えられます。
注意点
瓶の曲面、箔の面積、箔押し位置により密着性が変わります。
コスト傾向
中~高
小ロット対応
△
組み合わせ
塗装 / フロスト / シルク印刷との併用可能

その他の加工

成形による意匠とその他の加飾

成形時の凹凸、ラベル、コーティングなどの特徴をご紹介します。

05エンボス

ガラス面に凸状のロゴや模様を成形します。

適した用途
ブランドロゴ / プレミアム容器
小ロット
△
組み合わせ
印刷・ラベル

06デボス

ガラス面を凹状に成形し、ロゴや模様を立体的に表現します。

適した用途
化粧品 / 酒類 / 雑貨
小ロット
△
組み合わせ
塗装・印刷

07ラベル

多くの情報を表示でき、デザインや表示内容も変更しやすい方法です。

適した用途
食品 / 飲料 / 化粧品
小ロット
◎
組み合わせ
エンボス・塗装

08メタリック

金属のような質感と光沢を塗装で表現します。

適した用途
香水 / 化粧品 / ギフト
小ロット
△
組み合わせ
印刷・部分塗装

09カラーコーティング

ガラス表面に着色コーティングを施し、透明感を残した外観に仕上げます。

適した用途
アロマ / 化粧品 / 雑貨
小ロット
○
組み合わせ
印刷・ホットスタンプ

工法の比較

加工方法の比較

仕様の方向性を整理するための目安です。実際の条件は、瓶型、加工面積、数量、検査内容によって変わります。
加工方法仕上がり対応カラー小ロット耐摩擦性コスト傾向適した用途他工法との併用
塗装色・質感の自由度が高い幅広い△~○○中~高化粧品・香水印刷・箔・ラベル
フロストマット・半透明ガラス色を活用△~○○中香水・化粧品印刷・ラベル
シルク印刷ロゴ・文字・図案単色~多色○○中化粧品・食品塗装・フロスト
ホットスタンプ金属箔の光沢金・銀・カラー箔△△~○中~高香水・ギフト塗装・印刷
エンボス凸状の立体表現ガラス色△◎高プレミアム容器印刷・ラベル
デボス凹状の陰影表現ガラス色△◎高化粧品・酒類塗装・印刷
ラベル情報・図案の自由度幅広い◎○低~中食品・飲料多くの工法
メタリック金属感・高反射金属調カラー△○中~高化粧品・ギフト印刷・部分塗装
カラーコーティング透明感のある着色幅広い○○中アロマ・化粧品印刷・箔

※ 記号は、小ロット対応のしやすさと耐摩擦性の比較目安です。対応可否は瓶型や加工条件によって異なり、性能は量産前に実物で確認します。

仕上がり別

仕上がりから選ぶ

希望する色や質感を起点に、使用条件に合う加工方法を検討できます。

マット

落ち着いた質感を表現するガラスボトル

落ち着いた質感

→ フロスト / マット塗装

グロス

光沢のある仕上がりを表現するガラスボトル

光沢のある仕上がり

→ グロス塗装 / クリアコート

半透明

やわらかな半透明感を表現するガラスボトル

やわらかな半透明感

→ フロスト / 半透明塗装

金属調

金属感・光沢感を表現するガラスボトル

金属感・光沢感

→ メタリック塗装 / ホットスタンプ

箔・立体感

光沢と凹凸を生かすを表現するガラスボトル

光沢と凹凸を生かす

→ ホットスタンプ / エンボス

素材感

素材感を活かすを表現するガラスボトル

素材感を活かす

→ 透明ガラス / ラベル / エンボス

用途別の選定

用途別の加工選定ポイント

用途ごとに、加工方法を選ぶ際の主な評価項目をまとめています。容器形状、内容物、加工部位、使用環境に合わせて試験条件を定めます。
加工方法香水用ガラス瓶化粧品用ガラス容器食品用ガラス瓶アロマ用ガラス瓶
塗装アルコール接触時の塗膜耐性内容物付着時の塗膜耐性洗瓶・充填・殺菌条件精油付着時の塗膜耐性
フロスト指跡・擦れ跡の見え方表面状態と印刷の密着性洗瓶条件・口部の処理範囲油分付着時の見え方
シルク印刷アルコール耐性・印刷位置内容物付着時の印刷耐性・表示の視認性表示面積・洗瓶や殺菌への耐性精油付着時の印刷耐性・表示の視認性
ホットスタンプ箔の密着性・アルコール耐性曲面での転写・耐摩擦性加工部位・洗瓶や殺菌への耐性精油付着時の箔の密着性
ラベルアルコールへの耐性・粘着性水分・油分への耐性表示内容・結露時の粘着性精油付着時のラベル耐性・粘着性
エンボスロゴの再現性・持ちやすさパーツとの干渉・持ちやすさラベル面・搬送時の接触小さな容器での意匠の再現性

食品用容器は外表面と内容物に接触する部分を区別し、口部の加工範囲、洗瓶・充填・殺菌条件に応じて仕様を決めます。

加工の組み合わせ

複数の加工を組み合わせる際の確認点

色や質感、ロゴ、商品情報をどの工法で表現するか決め、加工の順序と量産条件を確認します。
フロスト + シルク印刷の組み合わせ例
組み合わせ01

フロスト + シルク印刷

やわらかなマット面にロゴを明確に見せる、香水・化粧品向けの組み合わせ。

コスト傾向
中
確認事項
印刷色の視認性と密着性
カラー塗装 + ホットスタンプの組み合わせ例
組み合わせ02

カラー塗装 + ホットスタンプ

ブランドカラーの塗装に、金属箔のロゴや装飾を組み合わせます。

コスト傾向
中~高
確認事項
箔の面積・曲面・箔押し位置
透明ガラス + エンボス + ラベルの組み合わせ例
組み合わせ03

透明ガラス + エンボス + ラベル

透明なガラスに凹凸の意匠を加え、商品情報はラベルで表示する食品・雑貨向けの仕様。

コスト傾向
中
確認事項
ラベルと立体部の干渉

品質確認

加工品質の確認

承認見本と量産品を照合する際の主な確認項目です。採用する工法に合わせて基準を決めます。
色差確認の確認イメージ

色差確認01

承認色見本との見え方を比べ、必要に応じて測定方法と許容範囲を定めます。

密着性の確認イメージ

密着性02

テープ試験などで塗膜や印刷の剥離がないか確認します。

印刷位置の確認イメージ

印刷位置03

ロゴや文字の位置、向き、基準面からのずれを確認します。

外観の確認イメージ

外観04

ムラ、キズ、異物、ピンホールなどを検査基準と照合します。

表面均一性の確認イメージ

表面均一性05

塗膜やフロストの濃淡、光沢、表面状態の均一性を確認します。

サンプル確認

加工サンプル

色味、光沢、透明感、印刷位置は、実物のサンプルで確認します。指定色や参考画像と併せて、加工する型番、表示内容、ご希望の数量をお知らせください。
サンプルを依頼する
  1. 01

    色見本

    指定色、濃淡、透明感を確認。

  2. 02

    加工試作

    加工方法・密着性・意匠の再現性を確認。

  3. 03

    完成品サンプル

    容器・加飾・付属部品を組み合わせた状態を確認。

ご相談の前に

よくあるご質問

Q01何色まで印刷できますか?

工法、瓶の形状、印刷面積、色の重なり方によって異なります。多色印刷も検討できますが、色数が増えるほど版数と工程が増えるため、デザインデータを確認してご案内します。

Q02グラデーション塗装は可能ですか?

瓶型や加工条件によって対応可否が変わります。色の切り替わり方、濃淡、透明感は、量産前に色見本や試作サンプルで確認します。

Q03最小注文数量はどのくらいですか?

最小注文数量は、容器、加工方法、色数、検査条件によって異なります。ご希望の数量と加工内容をお知らせください。対応可能な条件をご案内します。

Q04色見本は事前に確認できますか?

ご希望の色や仕上がり、数量を伺い、色見本の用意が可能か確認します。量産する場合は、承認した見本を照合基準にします。

Q05金・銀のホットスタンプは可能ですか?

瓶型と加工面積に応じて対応可否を確認します。箔の種類で光沢や色味が変わり、曲面や箔押し位置は密着性に影響するため、事前に加工見本をご確認ください。

Q06フロスト加工と印刷は併用できますか?

併用する場合は、未加工のガラス面との違いを踏まえ、色の見え方やインクの密着性、印刷範囲、視認性、耐摩擦性を実物で確認します。

お問い合わせ

ご希望の仕上がりと使用条件をお聞かせください。

瓶の型番、ロゴや表示内容、ご希望の色・質感、数量、納期をお知らせください。加工範囲と仕上がりの確認方法を含めてご案内します。