ガラス容器の製造ライン

品質を支える製造と検査

品質・製造

ガラス容器の製造工程と品質検査。

模制ガラス容器の製造工程を中心に、
成形、徐冷、検査、梱包の流れと
製品仕様に応じた確認項目をご紹介します。

量産前の仕様承認から、ロット管理、出荷検査まで、
用途に応じた検査項目と管理基準を定めます。

品質方針

品質への考え方

製品仕様に基づき、製造条件と検査基準を定めます。

原料管理

安定した原料品質の確保が製品品質の出発点です。
原料受入時に状態と成分を確認し、不純物の混入や色調のばらつきを抑えます。

工程管理

成形・徐冷条件と設備の状態を管理し、製品仕様に応じて管理項目を定めます。

出荷管理

検査結果と包装状態を確認し、製造から出荷までの記録をロット単位で管理します。

ガラス容器ができるまで

以下は、溶融ガラスを金型で成形する模制ガラス容器の基本工程です。アンプルや管制バイアルなど、ガラス管を熱加工してつくる容器とは製法が異なります。対象型番の製法と管理項目については、用途とあわせて当社へご相談ください。

工程 01

原料調合・溶融

材質に応じて原料を計量・配合し、溶融炉で溶かして成形工程へ送ります。

ガラス原料を計量して準備する工程
工程 02

成形

溶融したガラスを金型へ供給し、ブローブローやプレスブローなど、瓶型に応じた方法で成形します。

成形機でガラス瓶を形作る工程
工程 03

徐冷

徐冷炉で温度を段階的に下げ、ガラス内部の残留応力を抑えます。

徐冷炉でガラス瓶を段階的に冷却する工程
工程 04

表面処理・加飾

用途に応じて印刷、塗装、ラベル貼付などを施します。表面処理の時期は工法によって異なります。

自動設備でガラス瓶へ印刷加飾を施す工程
工程 05

検査

素瓶と加飾後の製品について、用途と仕様に応じた外観・寸法・重量などの検査を行います。

ガラス瓶の外観を検査する工程のイメージ
工程 06

包装・出荷

容器形状と輸送条件に合わせて包装し、出荷仕様に基づいて検査結果と包装状態を確認します。

仕切り箱にガラス瓶を梱包する工程のイメージ

品質に影響する要素

品質に影響する
主な要素

肉厚

肉厚は強度や重量感に影響します。部分的な肉厚差は、外観や耐久性にも関係します。

重量

重量は使用感や輸送コストに影響します。製品重量のばらつきは、量産時に管理する項目の一つです。

口部精度

瓶口の寸法精度はキャップやポンプとの適合、密封性に大きく関係します。

成形精度

高さ、胴部の寸法、肩の形状は、外観品質やラベルの貼り付けやすさ、包装材や搬送設備との適合性に影響します。

検査・品質管理

検査・品質管理

検査項目

外観検査

  • キズ
  • 汚れ
  • 気泡
  • 変形
  • 色ムラ

寸法検査

  • 高さ
  • 胴部寸法
  • 口部寸法
  • ねじ部
  • 肉厚

重量検査

  • 製品重量
  • ロット内変動
  • ロット間変動

容量検査

  • 満水容量
  • 液面高さ
  • 規格値との差

機能検査

  • キャップ適合
  • 密封性
  • ポンプ適合
  • スプレー適合
作業者が照明下でガラス瓶を検査する様子

残留応力、耐熱衝撃性、耐内圧性などの試験は、用途に応じて必要性、試験条件、対応可否を事前に打ち合わせます。

公差・管理基準

ガラス容器の公差について

ガラス容器には成形による寸法のばらつきが生じます。図面で基準寸法と許容範囲を定め、実測値と照合して管理します。重量・容量についても、寸法とは別に規格値と評価条件を設定します。

管理項目測定・評価内容
高さ底面から口部天面までの高さを、図面の基準寸法と許容範囲に照合
胴部寸法円形瓶の直径、角型瓶の幅・奥行きなど、図面で指定する寸法を測定
口部寸法口内径・口外径・ねじ部など、パーツとの適合に関わる寸法を測定
重量製品1本あたりの重量を規格値と照合し、ロット内・ロット間の変動を管理
容量満水容量の実測値と規格値の差、および所定の充填量での液面高さを評価

公称容量は製品の表示・選定に用いる容量です。満水容量とは区別し、充填量と液面高さは合意した条件で評価します。

トレーサビリティ

ロット管理・トレーサビリティ

製品と製造条件に応じて、製造日、検査結果、包装記録などの記録項目と、各記録をロット番号にひも付ける方法を事前に定めます。

品質管理記録(例)対象ロット:G24-0501-001
LOT番号G24-0501-001
製造日2024年5月1日
製造ラインAライン
使用金型MOLD A12
製造・加工記録成形・徐冷・加飾の条件
検査結果外観・寸法・重量:適合
担当者品質管理担当

包装設計

安全な輸送まで考えた包装設計

仕切り・緩衝材

製品同士の接触を防ぐため、仕切りや緩衝材を使用します。

外箱設計

製品サイズ、重量、輸送条件に合わせて、適切な外箱仕様を検討します。

積載管理

パレット積載や輸送方法を考慮し、破損リスクを低減します。

照明下でガラス瓶を目視検査し、輸送用の仕切り箱へ移す工程

品質資料

品質資料のご案内

製品仕様や用途に応じ、提供できる資料とその対象・適用範囲を個別にご案内します。

製品仕様・検査資料

  • 仕様書
  • 寸法図
  • 材質情報
  • 検査記録

サンプルでは外観や寸法、付属パーツとの適合性を評価します。

適合性・管理体制資料

製品・材質に関する資料と、製造拠点の管理体制に関する資料を区別してご案内します。

  • 食品接触に関する資料
  • RoHS・REACHに関する資料
  • 製造拠点のISO関連資料

対象製品・材質、規格、適用範囲に応じて提供可否をお伝えします。

ご相談の前に

よくあるご質問

お客様からよくいただくご質問をまとめました。
Q01ガラス瓶にはどのような検査を行いますか?

外観、寸法、重量、容量、キャップなどの付属部品との適合性について、製品仕様と用途に応じて必要な検査項目を設定します。

Q02寸法公差はどのように管理していますか?

図面で管理する寸法と許容範囲を事前に定め、実測値と照合します。工程内測定とロットごとの記録により、量産時のばらつきを管理します。

Q03サンプル確認は可能ですか?

開発段階や製品条件に応じて、外観・寸法・容量・付属パーツとの適合を確認するためのサンプルをご用意します。

Q04量産前に仕様を確認できますか?

量産移行前に、主要寸法、色調、加工内容、包装条件などを、承認サンプルや仕様書に照らして確認します。

Q05輸送時の破損対策は行っていますか?

製品の形状、重量、輸送条件に応じて、仕切りや緩衝材、外箱、パレット積載方法を検討します。

Q06品質資料を提供できますか?

仕様書、寸法図、材質情報、検査記録などについて、対象製品や製造条件に応じた提供範囲をご案内します。適合性資料や製造拠点の管理体制に関する資料は、対象・適用範囲と提供可否を個別にお伝えします。

製品仕様と品質資料についてご相談ください。

製品仕様、用途、数量を伺い、必要な確認項目や資料をご案内します。
まずはご要望をお聞かせください。